「あそびーばー」ができるまで 2011年4月3日
「あそびーばー」が出来たきっかけは、東日本大震災から1ヶ月が経とうとしていた4月のある日のこと、まだ電気や水道も復旧していない余震の続く頃に遡ります。その日、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会さんの方たちが来て、「子どもたちの心のケアのために、遊び場をつくらせて欲しい」とおっしゃったのです。
当時、地域のいたるところにがれきがあり、学校の校庭にはこれから仮設住宅の建設がはじまろうとしていて、子どもたちの遊ぶ場所はありませんでした。
被災地の大人たちは、食べていくため、家を建てるため、家族を養っていくことに必死に追われる日々で、子どもたちのことにまで手が回っていませんでした。
「あそびーばー」誕生 2011年4月26日
もともとは何もなかったこの空き地に、少しずつ地域の子どもとプレーリーダーで手作り遊具などが作られ、子どもたちによって「あそびーばー」と名付けられました。
自然の中で子どもたちが自由に様々な体験ができ、今ではたき火をしたり、高い所から飛び降りたり、トンカチと釘で基地を作ったり、ケンカをしたり、時にケガをすることもありますが、「あそびーばー」では多くの子どもたちが興味の赴くままに自由に遊ぶ居場所になりました。
「気仙沼あそびーばーの会」設立 2013年4月1日
気仙沼あそびーばーは、東日本大震災での被災により心に傷を負った子どもたちが外遊びを通じて、心身ともに回復し元気になっていきました。これからも子どもたちの大切な場所となった気仙沼あそびーばーを継続し、また遊び場のない東北地方の遊び場のモデルとして遊びの大切さを広く伝えていきたいと思います。今後、法人化を目指しながら子どもの遊びを保障できるようなネットワーク作りに繋げていきたいと考えています。
「私たちの理念」
「自分の責任で自由に遊ぶ」ことを主旨とし、子どもの創造性、協調性、自主性を養う遊び場づくりのための運営を円滑かつ、発展させることを目的とします。
「地域とのつながり」
子どもが外遊びを通して豊かな経験を積み、子ども同士はもちろん、地域の親やお年寄りたちとも触れ合えるコミュニティの場となっていくこと。つながりあう地域の居場所作りを目指しています。